『あねさまは、そこにいる』
物言わぬ壁と伝承は、我々に何を語り掛ける…?
『むかしむかし、気性の荒い大蛇がいました。村人たちは大蛇を恐れ、年に一度、娘を差し出すことで怒りを鎮めていました。あるとき、その年の生贄に選ばれた「あねさま」が言いました。「蔵を建ててけれ。そして蔵の壁さ、わたしの髪を塗り込んでけれ。私がなんとかする」…』
オカルト系の記事を生業とするフリーライター「弥勒院蓮児」は助手の「十六夜彩子」と共に、雪国・I県に伝わる伝承『姉の壁』の取材にやってきた。
伝承に残されているのは、自らの命と道連れに大蛇を退治した娘の話。
しかし、語り部はこう続ける。
「あねさまは大蛇の呪いで命を落としたわけじゃない。…殺されたんだよ。」
静かに降り積もる雪、凍えるような蔵の中で、彼女は何かを言いたげに佇んでいる…。
(オフィシャルページより)
探偵 癸生川凌介事件譚シリーズ11作目になります。
宜しければお気軽にご視聴下さい(*´ω`*)
どうぞよしなにm(__)m