…もう、何日も雨が続いていた。
8年ぶりの豪雨に見舞われた梅雨の鞠浜台、街の色彩を奪うかのように広がる鈍色の雨模様の中、
ひとりの依頼人が「癸生川探偵事務所」を訪れた。
「こちら、癸生川探偵事務所ですよね?」
「…あの、こちらに白鷺洲さんっていう探偵助手がいたと思うんですが…」
「いやいや、あなたのような娘さんじゃなくて…いましたよね?白鷺洲って青年が…
依頼人は、かつて探偵事務所にいた白鷺洲という青年に「8年前の約束」を果たしに来たと言う。
大粒の雨が窓を叩く中、現・探偵助手の白鷺洲伊綱は依頼を引き継ぐため、話を聞き始める。
かつて、癸生川凌介と肩を並べて探偵事務所に勤めていた青年が引き受けた、8年前の事件の話を。
(オフィシャルページより)
探偵 癸生川凌介事件譚シリーズ9作目になります。
宜しければお気軽にご視聴下さい(*´ω`*)
どうぞよしなにm(__)m